【レビュー】「カールじいさんの空飛ぶ家」は喋るワンコ達が最高!(ネタバレ)
ピクサー映画
「カールじいさんの空飛ぶ家」を見ました。
ピクサー映画の中では、
ちょっとイマイチな映画でした。
主人公がお爺さんなので、
どちらかというと大人向けの作品です。
ピクサー映画の中では地味な作品
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いらっしゃいませ、「○○の○○」というタイトルは
いい加減やめたらどうかと思う、番台さんです。
今回みた「カールじいさんの空飛ぶ家」は
主人公がお爺さんということで、
キャラ的にも内容的にも、ちょっと地味な映画です。
人生の終盤戦に入った方々には、
ウルっとくるかもしれません。
第82回アカデミー賞では、作品賞にノミネートされています。
評価(★5つで満点)
★★★(3.5くらい)
ネ
タ
バ
レ
で
す
よ
ストーリー概要
幼いときから冒険好きだったカール・フレドリクセン。
彼のヒーローは冒険家チャールズ・マンツ。
同じく冒険好きで、チャールズ・マンツに憧れる幼なじみの女性、エリー。
二人は大人になり、結婚する。
そして、いつかは、
チャールズ・マンツが旅をした
「パラダイスの滝」の上に家を建てて住もうと約束する。
しかし、月日は流れ、年老いて、妻エリーに先立たれてしまう。
思い出が詰まった自宅の周りは、再開発ですっかり姿が変わり、
自分の家だけが頑なに立ち退きを拒否している。
ある日、再開発側のスタッフとの口論の末、相手にケガを負わせてしまい
やむなく家を立ち退き、老人ホームに入ることになってしまう。
立ち退き前夜、妻との約束を思い出し、
カールは決心をする。
家に大量の風船を結びつけて、
家ごと「パラダイスの滝」へ旅立つことを。
そして、見事、計画通りに空へ舞い上がる家。
一人でのんびり目的地を目指すつもりが、
そこには招かざる珍客が。
ボーイスカウトの少年ラッセルが家に紛れ込んでいたのだった。
お調子者で騒がしいラッセルに振り回されるカール。
はたして、無事に「パラダイスの滝」へ辿り着けるのだろうか?
といったストーリーです。
主人公に感情移入できない
今回の映画、主人公がお爺さんと東洋人のデブの子供(笑)。
いったい誰をターゲットにした映画なのかと思ってしまうほど、
見てるこっちとかけ離れた設定なので、まったく感情移入ができない(笑)。
少年ラッセルはうるさくてウザいし、
カールじいさんは頑固者で「最後の夢」だけに没頭しているし。。。。
しかし、途中で冒険家チャールズ・マンツが出てくるあたりから、
じいさんに気持ちが入っていきます。
チャールズ・マンツは、過去につらい経験があるため、
周りの人間が信じられず、疑い深い。
自分の夢だけを追いかけています。
まるで、カールじいさんが、自分の夢だけを追いかけているのと同じように。
彼は、カールじいさんと同じだったのでした。
しかし、カールじいさんは、ラッセルと出会うことで、
徐々に心を開いていきます。
そこが、マンツとカール、二人の運命の分かれ道のようです。
ストーリーは普通に面白いけど、ピクサーにしては普通すぎるかな。
という感じ。
犬が最高だよ、犬が!
チャールズ・マンツが飼っている犬たち。
これが最高!超笑える。
「リスだ!」
このひと言で何度笑ったことか。
この犬がいなかったら、この映画の印象もかなり違っていたでしょう。
首につけた機械で、人の言葉を喋ることができる犬。
これは、バウリンガルをヒントに作られたという話もあります。
とにかく、この犬たちは必見です。
注目ポイントはここ
映画が終わった後に流れるエンドロールに注目。
映像は、カールじいさんとラッセル、そして犬のダグの姿が、
アルバムの写真に収められている映像です。
この写真が、各スタッフの職業と関係しているのです。
音楽スタッフの時には、音楽を楽しんでる写真、
アニメーターの時には、連続写真
フィルムエディターの時は、映画館の写真、など、
見ていて飽きない作りになっています。
いつもエンドロールにこだわっているピクサーらしいですね。
結論
ピクサー作品としては、ちょっと物足りないレベルですが、
普通のアニメ作品としてみれば、充分に楽しめる作品だと思います。
とにかく犬が面白い。
吹き替えよりも英語の字幕で見た方が面白いと思います。
というわけで、ピクサー作品を全く見たこと無い人は、
この作品はスルーしていいと思います。
その前に、「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」を見ましょう。
この映画は、他のピクサー作品を見てから見る映画です。
評価(★5つで満点)
★★★(3.5くらい)