【レビュー】バットマン ダークナイトライジング は旧2作を見てから見ろ!(ネタバレ)
バットマン三部作の最終章
「ダークナイト ライジング」を見てきました。
腑に落ちないところもあるけど
面白かった!
でも第二作にはかなわないかな。
ベール主演のバットマンシリーズ最終章
(C) 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC
いらっしゃいませ、
仮面を被って別人になることに魅力を感じてる、番台さんです。
誰でも違う人生を試してみたいよね。
さて、クリストファー・ノーラン監督、
クリスチャン・ベール主演のバットマンシリーズ、
「ダークナイト ライジング」を見てきました。
160分の長丁場でしたが、面白かったですよ!
「ダークナイト ライジング」を見る前にしておくことがあります。
1作目「バットマン ビギンズ」と
2作目「ダークナイト」を
必ず見て予習しておくこと。
見ないと、100%楽しめません。
過去のとの繋がりがいっぱい出てきます。
では、三部作全てのネタバレ大爆発のレビューですので
お気を付けください
評価(★5つで満点)
★★★★
ネ
タ
バ
レ
で
す
よ
ストーリー概要
前作から8年後のお話。
8年前、最愛の女性、レイチェル・ドーズを失ったことなどにより
ブルース・ウェインはすっかり引きこもりになってしまう。
街は平和になり、バットマンとしての役割もなく、
ブルース・ウェインとしても、世の中との関わりを避け、隠居生活をしている。
しかし、自分の屋敷にメイドとして潜り込んだ泥棒、
セリーナ・カイル(キャットウーマン)に興味を持ち始め、調べ始める。
どうやら、セリーナは、ブルースの指紋が目当てだったらしい。
指紋を盗むよう指示したのは、
ブルースが所有する会社「ウェイン産業」の役員、ジョン・ダゲット。
彼はウェイン産業の乗っ取りを計画する。
そして、その裏にはテロリストのベインがいた。
ベインは、証券取引所を襲撃し、
ブルースの指紋を使って偽の取引をし、
ブルースに大損害を与え、ブルースを一文無しにしてしまう。
そして、ベインは
ゴッサムシティを壊滅させる計画を遂行し始める。
ベインは、かつてブルースが訓練を受けた組織、
「影の同盟」の一員で、その類い希な戦闘能力はバットマンをしのぐほど。
はたして、ブルースはゴッサムシティを守ることが出来るのか?
というお話です。
上映時間が長いけど、時を忘れ楽しめる作品
結論から言うと、面白かった!
冒頭のアクションから引き込まれるし、
予算の多さやアクションの派手さなど、映画としても楽しめます。
バットマンシリーズ全体に漂う「暗さ」も常にあり
脳天気なハリウッド映画とは一線を画す映画です。
個人的には、アイアンマンのような明るい映画よりも、
バットマンの暗さが好きです。
「富裕層と貧困層」という現代アメリカの問題も取り入れ
さらには原子炉爆発という日本人にはシビアな問題も入れられ、
ちょっと社会派の匂いもします。
クリスチャン・ベールはあいかわらずカッコイイ。
そして、何と言っても、アン・ハサウェイがカワユス。
いいねえ、彼女は。
上映時間の長さはほとんど気になりませんが、
監獄にブルースが閉じ込められている間のくだりは
ちょっと退屈してしまいました。
あのシーンだけは、時間を感じます。
さすが悪役!ベイン強し!けど、最後がどうなのよ??
ベイン強すぎ!強すぎる!
バットマンが病み上がりとはいえ、
あんなに本気で殴ってるのに、なんで全然平気なんだろう?
とにかく「悪の権化」という言葉がピッタリの非道さと強さ。
情けのかけらもない行動は、悪役としてバッチリです。
ただし、最後の直前までは。。。。
というのも、
ベインがゴッサムシティを攻撃する動機が途中までよくわからなかった。
なんで「ゴッサムシティ」なのか。
そして、最後の最後にわかるんですよ、
結局女(ミランダ・テイト)かよ!!!
ミランダ・テイトは「影の同盟」の首領ラーズ・アル・グールの娘。
彼女にただならぬ想いを感じてるラーズは、
彼女の計画を元に行動しています。
事実が判明するまでは、
「悪の権化」として、ものすごい貫禄とスゴみを聞かせていたベインですが
判明したとたん、
女ボスにいいなりの単なるショボイ男に見えちゃうんですよね。
あの圧倒的な強さとカリスマ性で、
バットマンをフルボッコにした貫禄は見事に崩れ去ってしまう。。。。
なんか、ちょっと残念だね、あの設定は。
最後にビックリさせる、ミランダ・テイト
慈善事業家として登場し、
ブルースからの信頼も厚く、ウェイン産業の取締役メンバーにもなる
ミランダ・テイト。
しかし、彼女はラーズ・アル・グールの娘です。
ミランダが生まれた経緯はこうです。
ラーズは若い頃、傭兵として仕えていた将軍の娘と恋に落ちますが、
それがバレて、傭兵を解雇されます。
将軍は自分の娘に、その罰として、
誰も抜け出たことがないと言われる監獄に入れてしまいます。
娘はすでにラーズの子供を身ごもっており、
監獄の中で生まれたのがミランダ。
そして、監獄の中で、ベインと出会い、
ベインはミランダの監獄脱出を手助けします。
脱出したミランダは、その後、監獄からベインを連れ出しに戻り、
ラーズの訓練を受けさせるため「影の同盟」に加入させます。
しかし、ラーズから
「昔(恋に落ちた相手)を思い出して辛い」と言われ、
破門されてしまいます。
そんな過去があり、今回の話に続きます。
ミランダはバットマンに倒された亡き父ラーズの意志を継いで、
ゴッサムシティを壊滅させようとします。
そして、ベインを実行犯として利用します。
しかし、それが判明するのは最後の最後。
途中まではミランダは「いいもん」です。すっかり騙された。
この展開はちょっとビックリ。
ただ、事前にファンの間では、
ミランダがラーズの娘だという噂が流れていたようです。
注目ポイントはここ
映画が始まって、冒頭のシーンから引き込まれます。
このシーン、極力CGを使わずに、
スタントマンを使って実写撮影しているそうで、迫力ありますよ。
スピード感もあり、見入ってしまいます。
そして、映画最初からベインが登場するのも、
この映画の陰湿さを暗示させます。
腑に落ちない点や謎もある
面白かったのですが、なんか腑に落ちない点もいくつかありました。
●何でバットマンがブルースだって分かるの?
若い刑事として登場した孤児院出身のジョン・ブレイク。
彼のいた孤児院にブルースが慈善事業として訪れたときに
「ブルースが「仮面」をかぶったような表情だった」と感じただけで
なんで彼がバットマンだってわかるんだろう。
どれだけ勘が鋭いねん!!
ちなみに、ジョン・ブレイクは最後の最後でロビンという名前を明かします。
そう、あのバットマンの相棒として有名なロビンです。
映画の最後で彼がバットマンの基地に入っていき、
バットマンの意志を継いでいくであろうシーンが登場します。
●ラストシーンは、幻覚?現実?
バットマンは、最後、
ベインとミランダが仕組んだ原子炉爆発の被害を防ぐため
自身の乗り物「ザ・バット」で、原子炉を海の沖合へ釣り上げて行きます。
事前に「ザ・バット」の自動操縦は機能していない、
というネタフリがあり、バットマンが自分で操縦して
運んでいくことになります。
そして、そのまま海上で大爆発。
誰もが「バットマンは死んだ」と思います。
で、ラストシーン、
カフェでブルースの執事アルフレッドがブルースと出会います。
あれはアルフレッドの幻覚なのか、現実なのか?という問題ですが、
個人的には現実なのだろうと思います。
葬式をした後に、以下のようなシーンがあります。
・半年前にブルースが自動操縦のパッチをあてて修理していた。
↑原子炉は自動操縦で海に落とし、ブルース自身は脱出した。
・新しいバットサインが貼られているのをゴードン警部が発見
↑ブルースからのゴードンへの無言のメッセージ
ということから考えて、生きてると思われます。
おそらく、ハッキリと「無事でした!」となると
ちょっとシラけるので、ああいう曖昧な表現にしたんだと思います。
制作側も、見る人の判断に任せるように作ったんでしょうね。
番台さんは、断然「生きてる派」。
カフェでブルースと一緒にいる女性は、
セリーナ・カイルです。
しかも、普通の女性としての姿がとても魅力的でかわいい。
それにしてもブルースは、
一文無しで、これからどうやって生きていくんだろう???
結論
面白いので、お薦めですが、
かならず、第一作と第二作を見てから見ないと失敗します。
過去の話が沢山出てくるので、
見ていたとしても、しっかり覚えていないと楽しくないかもしれません。
それを踏まえた上で、見ることを
オススします。
あと、このシリーズのファンとして嬉しいのは、
スケアクロウ(ドクタークレイン)が出てくる!
あの冷たい目をした彼は、良いキャラですよね。
彼は三部作全部に出ている、数少ないキャラ。
今回のレビューは、
DVDと違って、封切りで見ると1回しか見ることが出来ないので、
うろ覚えで書いている部分もあり、記憶が間違ってるかもしれません。
その点、ご了承ください。
ちなみに、一番見応えがあるのは、第二作です。
ジョーカーがすごいです。
あ〜、アン・ハサウェイについて書きたかったな!
でも長くなりすぎるのでここまで!
そういえば、
劇中では、「キャットウーマン」という言葉は一度も出てきませんでした。
評価(★5つで満点)
★★★★